旅行記zineの作り方|A4用紙1枚で作る4ページの小さな冊子

旅行記をzine(自分で作る小さな冊子)にする方法です。A4用紙1枚を両面印刷して二つ折りにする4ページの無料テンプレートで、テーマの決め方、写真と文章の入れ方、印刷前の確認、部数を作って渡すときの注意までを説明します。

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この記事で作れるもの

A4用紙1枚を両面印刷して二つ折りにした、A5・4ページの旅行記zine(写真8枚までと短い文章)。

4ページの旅行記の見本の見開き(P2・P3)。写真と短い文章。
完成見本:海の見える町へ|4ページの小さな旅行記

必要なもの

  • 旅行の写真(8枚まで。少なければ枠を消して使えます)
  • 1冊のテーマと、旅の出来事のメモ
  • PPTXファイルを編集できるアプリ(このサイトで確認したのは LibreOffice Impress 24.2 のみ)。手書きで作る場合は不要です
  • 両面に印刷できるA4の用紙と、印刷する手段(家庭用プリンターなど)

最初に:結論と進め方

  1. このサイトの「4ページの小さな旅行記」テンプレートは、A4用紙1枚を両面印刷して二つ折りにするだけで、A5・4ページのzineになります。
  2. 作り方は、編集用ファイルに写真と文字を入れる方法と、空欄のPDFを印刷して写真を貼り手書きで仕上げる方法の2つがあります。
  3. 4ページしかないので、旅全体ではなく「旅の1日」「食べたもの」など、テーマを1つに絞ると作りやすくなります。
  4. 部数を作る前に1冊だけ印刷して折って確かめ、完成したzineは贈ることはできますが、販売は利用条件で認めていません。

zineと、このサイトの4ページ旅行記

zine(ジン)は、一般に、個人や少人数が自分で作る小さな冊子のことをいいます。大きさやページ数、作り方に決まりはなく、手書きでもパソコンで作っても、コピーした紙を折っただけでもかまいません。

このサイトで配っている4ページの小さな旅行記テンプレートは、A4用紙1枚の両面に2ページずつ印刷し、半分に折って作るA5(148×210mm)の冊子です。つまり、そのまま「A4用紙1枚で作る旅行記のzine」として使えます。

zineを作るときに決めること このテンプレートでの形
大きさ A5縦(148×210mm)。A4用紙を半分に折った大きさ
ページ数 4ページ(表紙・旅の前半・旅の後半・最後の1枚)
とじ方 A4用紙1枚を中央で二つ折りにするだけ(横書き・左とじ)
写真 8枚まで(表紙1・前半3・後半3・最後1)
文章 タイトル、見出し2つ、2〜3文の文章2つ、最後のひとこと
印刷 A4・横向き・両面・フチあり・倍率100%(ふちなし印刷は不要)

1枚の紙を折るだけなので、ホチキスなどでとじる作業はいりません。ページの並べ方(面付け)も、印刷用のファイルで済ませてあります。

この記事の役割この記事では、zineとして作るときの考え方(テーマの絞り方、部数の作り方、渡し方)を中心に説明します。写真の入れ方の細かい手順は4ページの小さな旅行記の作り方、印刷と折り方は4ページ冊子を家で印刷する方法にまとめています。

作り方を2つの中から選ぶ

テンプレートの一式(tabiato-mini-book-4p-v1.0.zip)には、編集用のPPTXが2種類、PDFが3種類、READMEが入っています。zineの作り方は、大きく2つに分かれます。

作り方 使うファイル 向いている人
パソコンで写真と文字を入れて、印刷する mini-book-4p_edit_A4-print.pptx(A4横・2スライド、面付け済み) 同じzineを何部か作りたい人。データが残るので、あとで直せます
空欄のまま印刷して、写真を貼り、手書きで仕上げる mini-book-4p_print_A4.pdf(A4横・面付け済み) 編集アプリを使わずに作りたい人。手書きの文字やプリントした写真で、1冊ずつ違うzineになります

画面で読むzineとしてPDFで送りたい場合は、読む順(P1→P4)に並んだmini-book-4p_edit_A5.pptxを使います。編集用ファイルは、A5版かA4面付け版のどちらか一方だけを編集します。両方を直すと、あとで内容が食い違います。

Canvaなど、ほかのアプリで作りたいとき

このサイトで確認したのは LibreOffice Impress 24.2(Linux)だけです。Canva・PowerPoint・Keynote・Googleスライド・スマートフォンのアプリで、このテンプレートが開けるか、崩れずに編集できるかは確認していません。

ほかのアプリで1から作る場合も、ページの並べ方の考え方は同じです。A4横の用紙に、次の順でページを置きます。

用紙の面 左半分 右半分
表面(1ページ目) P4(裏表紙) P1(表紙)
裏面(2ページ目) P2(旅の前半) P3(旅の後半)

表面が外側になるように中央で折ると、P1 → P2・P3 → P4 の順に読めます。なぜこの並びになるのかは、4ページ冊子を家で印刷する方法で説明しています。

手順1 1冊のテーマを決める

4ページのzineに入る写真は8枚までです。旅の出来事を全部入れようとすると、写真も文章も足りなくなります。最初に「この1冊で何を残すか」を1つ決めると、選ぶのが楽になります。

テーマの決め方の例です。

  • 旅全体を、行きから帰りまで短くまとめる
  • 旅の中の1日、または半日だけにする
  • 食べたもの・飲んだものだけを集める
  • 歩いた道や路地、乗った電車など、1つの種類の景色だけにする
  • 一緒に行った人に渡すために、全員で過ごした場面だけを選ぶ

テンプレートには「1日目・2日目」の区切りがありません。P2の上の小さな文字「旅の前半」とP3の「旅の後半」は、「行き」「帰り」「午前」「午後」「朝ごはん」「夕ごはん」などに書き換えてかまいません。テーマに合わせて、2つのページの分け方を決めます。

テーマ:港町で食べたもの

P1 表紙:港の食堂の外観/タイトル「港町のごはん」

P2(「お昼」に書き換え):食堂の海鮮丼、店の看板、窓から見えた港

P3(「おやつと夕方」に書き換え):喫茶店のケーキ、坂の上の店、夕方の海岸

P4 最後の1枚:帰りの駅で買ったお菓子/ひとこと「次は、朝ごはんの店へ」

出来事を先に並べたいときは、旅の構成メモに出来事を入力すると、P1〜P4に分けたメモを作れます。入力した内容は送信・保存されません。

手順2 写真を選んで入れる

写真の枠は8つです。枠の向きと比率は次のとおりです。

ページ 写真の枠
P1 表紙 1つ(幅126mm×高さ140mm、少し縦長)
P2 旅の前半 3つ(上:横長3:2、左下:縦長3:4、右下:横長3:2)
P3 旅の後半 3つ(上:横長3:2、左下:横長3:2、右下:縦長3:4)
P4 最後の1枚 1つ(横長)
  1. 先に、表紙(P1)と最後の1枚(P4)の2枚を決めます。表紙はテーマがひと目でわかる写真、最後は旅の終わりを感じる写真が合わせやすくなります。
  2. 縦長の写真を2枚選び、P2の左下とP3の右下に入れます。縦長の写真がなければ、横長の写真の一部を縦長に切り抜きます。
  3. 残りの4枚を、前半と後半に2枚ずつ入れます。
  4. 写真の縦横の比率が枠と違うときは、引き伸ばさずに、はみ出す部分を切り抜いて合わせます。

写真の枠には、淡い青の「写真を置き換える」という画像が入っています。アプリの画像を置き換える機能で、自分の写真に替えます(機能の名前はアプリによって異なります)。

写真が8枚そろわないときは、使わない枠を選んで削除してかまいません。枠や文字は1つずつ独立しているので、ほかの位置は動きません。空いたところは余白のままで大丈夫です。写真の少ないページは、文章を読ませるページにもなります。

写真が多すぎて決められないときは、写真を選びすぎて進まないときの整理方法を参考にしてください。

手順3 文章を書く

文字を入れる場所と、文字数の目安です(枠の幅と文字の大きさから計算した目安です)。

場所 書くこと 目安
P1 旅のタイトル zineの題 1行で16字くらいまで
P1 サブタイトル 旅の形やテーマ 1行で40字弱まで
P1 日付(任意) 月や季節など 1行
P2・P3 見出し そのページの流れ 10文字前後
P2・P3 文章 出来事を2〜3文で 1行20字くらいで、6行ほどまで
P4 ひとこと 最後に残したい言葉 1行25字くらいで、2行まで
P4 旅の記録(任意) 日付・行き先・作った人など 4行ほどまで

zineらしくしたいときは、P4の「旅の記録」を、本の最後にある奥付のように使う方法があります。作った月や、「No.1」のような通し番号、zineの題を書いておくと、旅ごとに作ったときに並べて見返せます。

旅の記録:港町のごはん No.1/5月の週末、一泊二日/2026年6月につくりました

人に渡すzineには、住所・電話番号・予約番号など、旅の手配に使った情報は書かないでください。作った人の名前も、書くかどうか、どこまで書くかを決めてから入れます。

テンプレートは游明朝・游ゴシックを指定しています。これらのフォントがない環境では別のフォントに置き換わり、改行の位置が変わることがあります。書き入れたら、文字が枠からはみ出していないかを確かめます。文章の書き方は、短い旅の文章を書く方法で説明しています。

手書きで仕上げる場合

mini-book-4p_print_A4.pdf を空欄のまま印刷すると、写真の枠と文字の位置だけが入った紙ができます。プリントした写真を枠の大きさに合わせて切って貼り、タイトルや文章を手で書き入れます。枠の大きさは写真の目安なので、少しはみ出しても、枠より小さく貼ってもかまいません。

手書きの場合は、先に試し刷りで両面の向きを確かめてから空欄のPDFを印刷し、折る前に貼る・書く作業をします。写真を貼った紙は厚くなり、折り目がつきにくくなることがあるので、中央の折り位置には写真をかけないようにします。

手順4 印刷して折る

印刷の流れは次のとおりです。くわしい設定と、うまくいかないときの直し方は4ページ冊子を家で印刷する方法にあります。

  1. 編集したファイルをPDFに書き出し、写真の切れ方と文字のはみ出しを画面で確かめます。
  2. 試し刷り用見本(test-print_A4.pdf)を普通紙に両面印刷し、折って、両面の向き(とじ方向)を確かめます。A4横の冊子では一般に「短辺とじ」ですが、表記や結果はプリンターによって違います。
  3. 同じ設定(A4・横向き・両面・フチあり・倍率100%)で、自分のzineを1冊だけ印刷します。
  4. 表面(左P4・右P1)が外側になるように、中央で半分に折ります。面付け版には、中央の上下の端に折り位置の目印の短い線があります。

家にプリンターがないとき

コンビニエンスストアの複合機や印刷サービスで印刷する場合は、使う前に、そのサービスの公式の案内と店頭の機械の画面で次のことを確かめます。このサイトでは、これらの機械やサービスでの印刷は確認していません。

  • PDFを印刷できるか
  • A4の両面印刷ができるか、とじ方向(長辺/短辺)を選べるか
  • 倍率を100%にできるか(用紙に合わせて拡大・縮小されないか)
  • 用紙を選べるか、料金はいくらか

ここでも、最初に test-print_A4.pdf を1枚印刷して折り、P1 → P2・P3 → P4 の順に上向きで読めるかを確かめてから、本番を印刷します。

手順5 部数を作って、渡す

zineは、何部か作って人に渡したり、交換したりすることもあります。部数を作るときは、次の順に進めます。

  1. 1冊だけ印刷して折り、誤字・写真・ページの順番を確かめます。
  2. 直すところがあれば、データを直してもう1冊印刷します。
  3. 問題がなければ、必要な部数を印刷します。両面印刷ができないプリンターでは、何枚もまとめて裏返すと向きを間違えやすいので、1枚ずつ進めます。

写真に写っている人や、文章に名前を書く人がいるときは、作り始める前に、zineにして配ってよいかを確かめます。一緒に旅した人に渡すときの確認と渡し方は、旅仲間に渡すミニ冊子の作り方にまとめています。

販売はできませんテンプレートの利用条件では、完成した作品を家族・友人・一緒に旅した人に贈ることと、個人のSNSやブログで公開すること(営利目的でない場合)はできます。一方で、このテンプレートで作った作品を商品として販売すること、テンプレートのファイル(PPTX・PDFなど)そのものを人に配ることは、現在は認めていません。zineを販売するイベントなどに出す場合は、このテンプレートを使わずに作ってください。くわしくは利用条件をご覧ください。

見本を参考にする

完成見本「海の見える町へ」は、このテンプレートに素材と文章を入れたものです。表紙に港と灯台、前半と後半に3点ずつ、最後に朝の海の1点を入れています。

仕上がりについてこのサイトでは、見本を実際の紙に印刷して折った仕上がりは確認していません。

同じ素材からポスターと動画も作った例は、同じ旅から3作品で見られます。zineと一緒に、旅の1枚をA4旅ポスターにして飾ることもできます。

よくある失敗と対処

  • 旅の出来事を全部入れようとして、写真も文章も入りきらない → テーマを1つに絞ります。入らなかった写真は、次の号やポスター・動画に回します。
  • A5版とA4面付け版の両方を編集して、内容が食い違う → 紙のzineにするならA4面付け版(mini-book-4p_edit_A4-print.pptx)だけを編集します。
  • 部数を印刷してから、誤字や裏面の向きに気づく → 1冊だけ印刷して折り、確かめてから残りを印刷します。
  • ほかのアプリで作ったら、折るとページの順番がばらばらになる → 表面に左P4・右P1、裏面に左P2・右P3の順で並べ直します。
  • コンビニの複合機などで印刷したら、縮小されて余白が広くなった → 倍率100%(等倍)を選べるかを確かめます。表紙の写真の幅が126mm前後かを定規で測ると、縮小されたかどうかがわかります。
  • 手書きのzineで、写真を貼ったところが折れない → 中央の折り位置に写真をかけないように貼り直します。

費用のこと

  • テンプレートは無料で、ダウンロードに登録は必要ありません。
  • 家で印刷する場合、用紙代とインク代が別にかかります。zine 1冊にA4用紙1枚を使い、ほかに試し刷りと予備の分が必要です。金額はプリンターと用紙によって違います。
  • コンビニエンスストアの複合機や印刷サービスを使う場合は、その料金が別にかかります。料金はサービスごと・用紙ごとに違うので、公式の案内で確かめてください。
  • 手書きで仕上げる場合は、写真のプリント代と、のりなどの文具の費用が別にかかります。
  • 郵送で渡す場合は、送料と封筒代が別にかかります。

この記事に関係するサービス(広告)

広告のリンクから申し込みや購入があると、このサイトに紹介料が支払われることがあります。紹介料の有無で記事の内容は変えていません。料金や条件は、必ず各サービスの公式ページで確かめてください。

この記事で使うテンプレート

登録なし・無料。編集アプリや印刷の費用は別にかかります。

この記事について

テンプレートのページ構成・写真の枠・面付けの順番・同梱ファイル・利用条件の要約は、配布ファイル(v1.0)の生成スクリプトとREADMEの本文、テンプレートのデータで2026年10月12日に確認しました。zineという言葉の意味は一般的な説明で、決まった定義はありません。編集アプリは LibreOffice Impress 24.2(Linux)でのみ確認しており、Canva・PowerPoint・Keynote・Googleスライド・スマートフォンのアプリ、コンビニエンスストアの複合機での印刷、実際の紙への印刷と折りの仕上がりは確認していません。

作成:旅あと工房。このサイトで作ったテンプレートと見本の実ファイルを確かめながら書きました。運営者が2026年10月12日に内容を確認しています。

作り方と確認の方針は編集・検証・広告方針をご覧ください。

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