写真を選びすぎて進まないときの整理方法

旅行の写真が多すぎて作品づくりが進まないときの整理方法です。写真を消さずに候補を絞り、主役・人物・食事・細部・締めの5つの役で選ぶと、旅行記8枚・ポスター1枚・動画8場面の写真が決まります。

この記事で作れるもの

旅行記(8枚)・ポスター(1枚)・ショート動画(写真6枚と、タイトル・最後の2場面)に使う写真の組み合わせ。

4ページの旅行記の見本の見開き(P2・P3)。写真と短い文章。
完成見本:海の見える町へ|4ページの小さな旅行記

必要なもの

  • 旅行の写真(スマートフォンやカメラに入ったままでかまいません)
  • 候補の写真を集めておく場所(アルバムやフォルダー)
  • 旅の出来事のメモ(思い出せる範囲で)
  • 作りたい作品の見当(決まっていなくてもかまいません)

最初に:結論と進め方

  1. 元の写真は消さずに、使うかもしれない写真だけを候補として別の場所に集めます。
  2. 候補は、作る枚数の2〜3倍くらいまで絞ると、並べて比べやすくなります。
  3. 主役・人物・食事・細部・締めの5つの役に当てはめて選ぶと、旅行記・ポスター・動画に必要な枚数がそろいます。
  4. 人が写っている写真は、作品に使う前に、写っている人の了解を得ます。

手順1 写真は消さずに、候補を別の場所に集める

写真を1枚ずつ見ながら「残すか、消すか」を決めていくと、1枚ごとに判断が必要になり、手が止まりやすくなります。作品に使う写真を選ぶときは、消す作業と切り離します。

  1. 元の写真は、すべてそのまま残します。
  2. 多くのスマートフォンやパソコンには、アルバムやお気に入りのように写真を分けておく機能があります。「作品の候補」を1つ作り、使うかもしれない写真をそこに集めます。フォルダーにコピーして集めても同じです。
  3. 1回目は、迷ったら候補に入れます。明らかにピントが外れた写真や、指が大きく写り込んだ写真だけを外せば十分です。

候補の数は、作る枚数の2〜3倍くらいを目安にすると、並べて比べやすくなります(この記事での進め方の目安です)。

作るもの 使う枚数 候補の目安
小さな旅行記(4ページ) 8枚 16〜24枚
A4旅ポスター 1枚 3〜5枚まで絞ってから選ぶ
30秒ショート動画 写真6枚と、タイトル・最後の2場面 16〜24枚

手順2 撮った順に並べて、旅の流れをつかむ

候補を撮影した日時の順に並べ、旅の流れを確かめます。旅行記は「旅の前半」「旅の後半」の2ページに分かれるので、候補の真ん中あたりで前半と後半を分けておくと、あとで配置しやすくなります。日付で分ける必要はありません。

出来事を言葉で並べておくと、写真の抜けに気づきやすくなります。旅の構成メモでは、出来事を5つまで入力すると、旅行記(4ページ)・ポスター・30秒動画の構成メモを作れます。写真を入れる場所は「[ここに写真を選ぶ]」という記入欄で示されるので、候補の中から当てはめていきます。入力した内容は送信・保存されません。

手順3 5つの役で選ぶ

候補がそろったら、1枚ずつ良し悪しを比べるのではなく、「その写真が作品の中でどんな役をするか」で分けます。この記事では、次の5つの役を使います。

役 どんな写真か 良い1枚の条件
主役 旅をいちばんよく表す景色や場面 1枚だけで行き先や旅の雰囲気が伝わる。大きく使ってもピントや明るさが気にならない
人物 一緒に行った人や自分が写っている写真 表情や後ろ姿から、その場の様子がわかる。写っている人の了解が取れる
食事 その土地で食べたもの・飲んだもの 器全体が入っていて、明るい。盛り付けがわかる
細部 切符・看板・小物・足元など、近づいて撮ったもの 何を撮ったかがすぐわかる。背景がすっきりしている
締め 旅の終わりを感じる1枚 帰り道や最後の朝など、静かに終われる場面。最後のページや動画の最後に置ける

どの役にも入らない写真、たとえば移動中の車窓や町の景色は、「つなぎ」として空いた枠を埋めるのに使います。役は決まりではなく、足りない種類の写真に気づくための目安です。1枚が2つの役を兼ねてもかまいません。

作品ごとの枚数の目安は次のとおりです。

役 小さな旅行記(8枚) A4旅ポスター(1枚) ショート動画(6枚+2場面)
主役 1枚(P1 表紙) 1枚(これだけ) 1枚(タイトルか最後)
人物 1〜2枚 なし 1〜2枚
食事 1〜2枚 なし 1〜2枚
細部 0〜2枚 なし 1〜2枚(タイトルの背景にも)
締め 1枚(P4 最後の1枚) なし 1枚
つなぎ 残りの枠 なし 残りの場面
  • 小さな旅行記:表紙1・前半3・後半3・最後1の8枚です。先に主役(表紙)と締め(P4)を決め、残りの6枚を前半と後半に3枚ずつ分けます。
  • A4旅ポスター:主役の1枚だけです。飾る場所で毎日目に入ることを考えて、候補の中から1枚を選びます。
  • ショート動画:写真6枚(各4秒)に、タイトル(0〜3秒)の背景と、最後のひとこと(27〜30秒)の写真を足します。タイトルと最後の場面は、写真6枚と同じ写真を使ってもかまいません。

見本では、10点をこう振り分けました

サイトの完成見本(同じ旅から3作品)で使った共通素材10点を、この記事の5つの役に当てはめた例です。

下の表について下の「役」は、この記事の考え方で後から整理したもので、見本を作るときにこの表を使ったわけではありません。

素材 向き 役(この記事での当てはめ) 使った作品
01 出発の朝 横長 つなぎ(旅の始まり) 旅行記P2
02 車窓の海 横長 つなぎ(移動中の景色) 旅行記P2・動画
03 港と灯台 横長 主役 旅行記P1(表紙)・ポスター・動画の最後
04 坂道の路地 縦長 つなぎ(町の景色) 旅行記P2・動画
05 港の食堂 横長 食事 旅行記P3・動画
06 喫茶店の窓辺 縦長 食事 旅行記P3
07 夕暮れの海岸 横長 人物(遠くに2人の小さな後ろ姿) 旅行記P3・動画
08 夜の港 横長 締め(1日の終わり) 動画
09 旅のかけら 縦長 細部(切符の半券・貝がらなど) 動画のタイトル
10 朝の海と自転車 横長 締め 旅行記P4・動画

この例から、次のことが読み取れます。

  • 主役の「03 港と灯台」は、旅行記の表紙・ポスター・動画の最後の3か所で使われています。主役を1枚決めておくと、どの作品にも使えます。
  • 旅行記の縦長の枠2つには、縦長の素材(04・06)が入っています。
  • 旅行記に入らなかった「08 夜の港」と「09 旅のかけら」は、動画で使われています。動画は 09→02→04→05→07→08→10→03 の順です。1つの作品に全部入れなくても、別の作品で生かせます。
  • 人物の役は、遠くに小さく写った後ろ姿の1点だけです。人物の写真は、顔が大きく写ったものでなくてもかまいません。

似た写真が何枚もあるときは

同じ場所で何枚も撮った写真は、並べて1枚だけを選びます。次の順に比べると決めやすくなります。

  1. ピントが合っているか(拡大して確かめる)
  2. 明るさや傾きが気にならないか
  3. 見せたいものの前に、ほかの人や物が重なっていないか
  4. 使う枠の向き(縦長・横長)に合うか

最後まで迷ったら、見せたいものが大きく写っているほうを選びます。1つの作品の中に似た写真が2枚あると、ページや場面が変わったことが伝わりにくくなります。どうしても残したい2枚目は、別の作品に回します。

縦長と横長をまぜる

作品によって、必要な写真の向きが違います。

作品 写真の枠の向き
小さな旅行記 横長(3:2)が中心。P2の左下とP3の右下だけ縦長(3:4)。表紙は少し縦長、P4は横長
A4旅ポスター 縦長(幅180mm×高さ205mm、おおよそ7:8)
ショート動画 縦長の画面(9:16)
  • 旅行記の縦長の枠に合う写真がないときは、横長の写真の一部を縦長に切り抜きます。小物や料理を近くで撮った写真は、切り抜いても見せたいものが残りやすいので、縦長の枠の候補にしやすくなります。
  • ポスターに横長の写真を使うと、左右が切り落とされます。見せたいもの(人・建物・景色の中心)が写真の中央付近にある1枚を選びます。
  • 動画の縦長の画面に横長の写真を入れるときは、中央を切り抜くか、上下に余白を付けて写真全体を見せます。見本の動画では、紙の色の余白を付けて全体を見せています。
  • どの作品でも、写真は引き伸ばさずに、比率を保ったまま切り抜いて合わせます。

人が写っている写真の扱い

  • 一緒に行った人が写っている写真は、作品に使う前に本人に確認します。作品を渡すとき、公開するときも同じです。
  • 他の人が撮った写真を使うときは、撮った人の了解も得ます。
  • 知らない人の顔がはっきり写っている写真は、別の写真に替えるか、写らないように切り抜きます。
  • 切符・予約画面・宿の案内などが写った写真は、名前や番号が読めないかを拡大して確かめます。
  • 了解が得られなかった写真は、景色・食事・細部の写真に替えます。

動画をSNSなどで共有する前の確認は、旅の動画を共有する前の音楽・写真・個人情報チェックで説明しています。

選んだ写真をテンプレートに当てはめる

写真が決まったら、テンプレートに当てはめます。

小さな旅行記

  1. 4ページの小さな旅行記テンプレートをダウンロードします。
  2. 家で印刷するなら mini-book-4p_edit_A4-print.pptx、画面で見る・PDFで送るなら mini-book-4p_edit_A5.pptx の、どちらか一方を開きます。
  3. 主役をP1の表紙に、締めをP4に入れ、残りの6枚をP2(前半)とP3(後半)に3枚ずつ入れます。縦長の写真は、P2の左下とP3の右下です。

手書きで配置を考えたいときは、閲覧用PDF(mini-book-4p_view_A5.pdf)を印刷して、枠の中に写真の番号をメモしていく方法もあります。作り方の全体は、旅行写真を1冊にする|4ページの小さな旅行記の作り方で説明しています。

ショート動画

  1. 30秒ショート動画 構成シートをダウンロードします。
  2. short-video-plan_30s.csvを表計算ソフトで開くか、short-video-plan_30s.pdfを印刷します。
  3. 「使う写真・動画」の欄に、写真のファイル名や番号を、番号1(タイトル)から番号8(最後のひとこと)まで順に書きます。
  4. 記入例のshort-video-plan_30s_example.csvには、見本の動画で使った素材の順番が入っています。

CSVは UTF-8(BOM付き)で保存しています。表計算ソフトで文字化けする場合は、文字コードに UTF-8 を指定して読み込みます。

A4旅ポスターは、主役の1枚が決まれば始められます。作り方は旅ポスターの作り方にあります。

よくある失敗と対処

  • 消しながら選んで、途中で手が止まる → 消す作業はあとに回し、候補を集めることだけに集中します。
  • 候補が多すぎて比べられない → 先に主役と締めの2枚だけを決めます。残りは役ごとに1〜2枚ずつ選べば、枚数がそろいます。
  • 景色の写真ばかりになる → 役の表を見て、人物・食事・細部のうち足りない役を候補から探します。
  • 縦長の写真が足りない → 横長の写真から、縦長に切り抜ける写真を探します。料理や小物を近くで撮った写真が候補になります。
  • 似た写真を2枚とも入れてしまう → 1つの場面から1枚にし、2枚目は別の作品に回します。
  • 写っている人に確認しないまま作ってしまう → 渡す前・公開する前に確認します。了解が得られない写真は、人が写っていない写真に替えます。

この記事で使うテンプレート

登録なし・無料。編集アプリや印刷の費用は別にかかります。

この記事について

作品ごとの写真の枚数と枠の向き(縦長・横長)は、配布テンプレート(v1.0)で2026年9月24日に確認しました。見本の素材の振り分けは、この記事の考え方でサイトの見本作品を整理した例です。写真を管理するアプリの操作や、表計算ソフトでのCSVの表示は確認していません。

作成:旅あと工房。このサイトで作ったテンプレートと見本の実ファイルを確かめながら書きました。運営者が2026年10月9日に内容を確認しています。

作り方と確認の方針は編集・検証・広告方針をご覧ください。

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