手順1 事実と気持ちを分けて書き出す
短い文章は、言葉を探す前に、材料を書き出すところから始めます。
- 紙やメモに、事実と気持ちの2つの欄を作ります。
- 事実の欄に、いつ・どこで・何をしたか・何を見たか・何を食べたかを書きます。写真の撮影日時や、切符・レシートが手がかりになります。
- 気持ちの欄には、そのとき実際に思ったこと、口に出したことだけを書きます。思い出せなければ、空けたままでかまいません。
- 事実は多めに、気持ちは少なめで十分です。作品に使うのは、その中の一部です。
事実:5月の週末、一泊二日。朝の電車で海沿いの町へ。窓から海が見えた。お昼は港の食堂で海鮮丼。夕方は港を歩き、日が沈むまで海岸にいた。翌朝、もう一度海を見に行った。
気持ち:窓から海が見えたとき、うれしかった。夕方の港が、いちばん好きだった。
この例は、サイトの見本(イラスト素材によるデザイン見本)の仮テキストに合わせて作った、架空のメモです。このあとの書き直しの例も、このメモをもとにしています。
手順2 体験していないことは書かない
短い文章ほど、きれいな言葉を足したくなります。けれども旅行記やポスターの言葉は、あとで自分や一緒に行った人が読み返すものです。次のことは書かないようにします。
- 行っていない場所、食べていないもの、見ていない景色
- 感じていない気持ちや、大げさな感動の言葉
- 一緒に行った人の気持ちの決めつけ
- 覚えていない細部を想像で補ったもの(時刻・店の名前・天気など)
思い出せないことは、書かずに省きます。サイトの見本の旅行記でも、出来事の順番だけを書き、足りない情報は足さない方針で文章を作っています。
手順3 書く場所ごとの長さに合わせる
テンプレートの文字の枠には、入る量に限りがあります。次の表の「枠に入る量」は、枠の幅と文字の大きさから計算した目安です。
| 書く場所 | 書くこと | 長さの目安 | 枠に入る量(計算) |
|---|---|---|---|
| 旅行記 P1 旅のタイトル | 行き先や旅の名前 | 1行 | 1行16字くらい |
| 旅行記 P1 サブタイトル | 旅の形や期間 | 1行 | 1行40字弱 |
| 旅行記 P2・P3 見出し | そのページの流れ | 10文字前後 | 1行25字くらい |
| 旅行記 P2・P3 文章 | 出来事 | 2〜3文 | 1行20字くらいで6行ほど |
| 旅行記 P4 ひとこと | 最後に残したい言葉 | 1文 | 1行25字くらいで2行まで |
| ポスター タイトル | 行き先や旅の名前 | 1行 | 1行18字くらい |
| ポスター ひとこと(任意) | 写真に添える言葉 | 1文 | 1行40字くらいで2行まで |
| 動画の字幕 | 場面の説明 | 1枚15〜20文字くらいまで | 画面の大きさと文字の設定による |
- 動画の字幕の「15〜20文字くらいまで」は、構成シートに書いている、このテンプレートでの目安です。サイトの見本の動画では、字幕を1枚10文字前後にしています。
- テンプレートは游明朝・游ゴシックを指定しています。これらのフォントがない環境では別のフォントに置き換わり、改行の位置が変わることがあります。書き入れたあとは、はみ出していないかを確かめます。
- ポスターの見本(イラスト素材によるデザイン見本)では、写真の上に文字を重ねず、下の白い余白にタイトル・日付・ひとことをまとめています。
見本の仮テキストは次のとおりです。イラスト素材によるデザイン見本の文章で、実際の旅の記録ではありません。
旅行記の表紙:海の見える町へ
旅行記の見出し:朝の電車で、海へ/港の昼、海岸の夕方
旅行記P3の文章:お昼は港の食堂で海鮮丼。喫茶店でひと休みしてから、夕方の海岸へ。日が沈むまで、しばらく座っていた。
ポスターのひとこと:夕方の港が、いちばん好きな景色だった。
動画の字幕:窓の外に、海/港の食堂でお昼/また、この港まで。
書き直しの例
手順1のメモをもとに書き直した例です。どれも架空の例文です。
旅行記の見出しは、長い説明を、流れがわかる短い言葉にします。
書き直す前:1日目の朝に電車に乗って、海の見える町まで移動したこと
書き直したあと:朝の電車で、海へ
旅行記の文章は、感想の言葉だけで終わらせず、事実を中心に2〜3文にします。
書き直す前:最高の旅でした!景色もごはんも全部よくて、本当に感動しました。
書き直したあと:朝の電車で海沿いの町へ。窓から海が見えたときは、うれしかった。お昼は港の食堂で海鮮丼を食べた。
書き直したあとの文章は、メモにある事実と、メモにある気持ち1つだけでできています。
想像で足した細部は、メモで確かめられないなら消します。
書き直す前:夕方6時、潮風が心地よい海岸で、真っ赤な夕日を眺めた。
書き直したあと:夕方は、日が沈むまで海岸にいた。
ポスターのひとことは、どこにでも当てはまる言葉より、その写真の場面に結びつく言葉にします。
書き直す前:忘れられない思い出。
書き直したあと:夕方の港が、いちばん好きだった。
動画の字幕は、1枚に1つの場面だけを書き、15〜20文字くらいまでに収めます。
書き直す前:港の近くの食堂に入って、お昼ごはんに海鮮丼を食べた(25文字)
書き直したあと:港の食堂でお昼(7文字)
手順4 テンプレートに書き入れる
小さな旅行記(mini-book-4p_edit_A4-print.pptx または mini-book-4p_edit_A5.pptx)
- P1の「旅のタイトル」「サブタイトル・旅のひとこと(例:一泊二日の小さな旅行記)」「日付(任意)」をクリックして書き換えます。
- P2・P3の「見出し(例:…)」と、その下の文章を書き換えます。文章の枠には書き方の案内が3行入っているので、すべて消してから書きます。
- P4の「最後に残したい、ひとこと」と「旅の記録」を書き換えます。旅の記録は任意なので、消してもかまいません。
- 小さな文字の「旅の前半」「旅の後半」は、「行き」「午前」などに変えてもかまいません。
A4旅ポスター(travel-poster_edit_A4.pptx)
- 「旅のタイトル」を書き換えます。
- 「日付(任意)」と「写真に添える、ひとこと(任意)」は、使わなければ消します。
30秒ショート動画(構成シート)
subtitles_30s.txtの「( )」の部分か、short-video-plan_30s.csvの「字幕」の列に書きます。- CSVで字幕を
=+-@のどれかで始めたいときは、先頭に半角のアポストロフィ'を付けます。表計算ソフトが数式として扱うことがあるためです。
書き入れたらPDFに書き出し、文字が枠からはみ出していないか、改行の位置が不自然でないかを確かめます。声に出して読むと、長すぎる文にも気づけます。写真や全体の作り方は、旅行写真を1冊にする|4ページの小さな旅行記の作り方と旅ポスターの作り方で説明しています。
構成メモとプロンプト集を安全に使う
- 仮タイトル、出来事(5つまで)、ひとこと、日付を入力すると、それを並べ替えて、旅行記(4ページ)・ポスター・30秒動画の構成メモを作ります。
- 入力にない体験・日付・地名を足すことはありません。足りないところは「[ここに写真を選ぶ]」「[ひとことを追加]」のような記入欄で示されます。
- 動画の形では、字幕にする出来事が20文字を超えると、短くするための目安がメモに出ます。
- 入力した内容は送信・保存されません。
- 旅行記の構成、ポスターのひとこと、動画の字幕の3種類のプロンプト(AIへの指示文)があります。
- このサイトはAIと連携していません。プロンプトは、自分で外部のAIサービスに貼り付けて使うものです。
- 外部のAIサービスの利用条件や、入力した内容の扱いは、サービスごとに確かめてください。
貼り付ける前と、出てきた文章を使う前に、次のことを確かめます。
- 氏名(フルネーム)・住所・電話番号・旅券(パスポート)番号・予約番号・チケットの番号を貼り付けていないか。人の名前は「友人A」のように置き換えます。
- 出てきた文章に、行っていない場所・食べていないもの・感じていない気持ち・違う日付が混ざっていないか。事実のメモと1行ずつ照らし合わせ、メモにないことは消します。
- 長さが、書く場所の目安に収まっているか。
- 最後に自分で読み返し、言いたいことと違う部分を書き直したか。
AIの下書きは、そのまま使わない外部のAIサービスが出す文章には、入力していない出来事や気持ちが足されることがあります。作品に残す言葉は、事実のメモにあることと、自分が実際に感じたことだけにします。
よくある失敗と対処
- 文章が長くなって、枠からはみ出す → 事実を1つ減らします。見出しは10文字前後、本文は2〜3文に収めます。
- 感想の言葉ばかりで、何があったかがわからない → 事実のメモから、場所か食べたものを1つ入れます。
- 覚えていないことを、想像で埋めてしまう → 書かずに省きます。写真の撮影日時やメモで確かめられることだけを書きます。
- AIの下書きに、行っていない場所や違う日付が入っている → 事実のメモと照らし合わせて消します。
- 字幕が長くて読み切れない → 1枚15〜20文字くらいまでにし、それでも長いときは内容を2つの場面に分けます。
- 一緒に行った人の気持ちを決めつけて書いてしまう → 自分の気持ちとして書きます。相手の言葉を入れたいときは、本人に確認します。
