作り始める前に確認すること
旅仲間に渡す冊子には、ほかの人の顔や名前が入ります。受け取った人の家族など、渡した相手以外の人が目にすることもあります。写真と文章を入れ始める前に、次のことを確かめます。
写っている人・名前を書く人に聞く
- 写真に写っている人と、文章に名前(あだ名を含む)を書く人に、冊子にして全員に配ってよいかを聞きます。
- 使う写真は、できれば本人に見せて確認します。本人が気にする写り方は、撮った側にはわかりにくいものです。
- 他の人が撮った写真を使うときは、撮った人の了解も得ます。
- グループの中では断りにくい人もいるので、1人ずつ個別に聞くと答えやすくなります。
この前の旅行の写真で、4ページの小さな冊子を作ろうと思っています。〇〇さんが写っている写真を2枚使いたいのですが、入れてもいいですか。一緒に行った全員に1冊ずつ渡す予定です。気になる写真があれば、遠慮なく言ってください。
冊子に書かないこと・写さないこと
| 書かない・写さないもの | 例 |
|---|---|
| 連絡先 | 住所、電話番号、メールアドレス |
| 手配の情報 | 予約番号、チケットや乗車券の番号、QRコード |
| 身分証の情報 | 旅券(パスポート)や運転免許証の番号・写真 |
| 家や宿がわかるもの | 表札、部屋番号、自宅の外観 |
P4の「旅の記録」は任意の欄です。書く場合も、月や日数など、残したい範囲だけにします。切符や予約画面が写った写真は、名前や番号が読めないかを拡大して確かめます。
手順1 表紙の1枚を選ぶ
表紙(P1)は、受け取った人が最初に見るページです。テンプレートの表紙の枠は幅126mm×高さ140mmと大きく、写っているものがはっきり見えます。
- 全員が一緒に見た景色や場面を選ぶと、誰が受け取っても「自分たちの旅」の本になります。
- 1人だけが大きく写った写真を表紙にするときは、その人に、表紙に使ってよいかを確かめます。
- 全員が写った写真を使う場合は、全員の了解がそろってからにします。
- 枠は少し縦長なので、横長の写真は左右が切れます。見せたいものが中央近くにある写真を選びます。
見本(イラスト素材によるデザイン見本)では、旅をいちばんよく表す「03 港と灯台」を表紙にしています。タイトルは、仲間うちで通じる呼び方でかまいません。見本の表紙の文字は次のとおりです(デザイン用の仮テキストです)。
タイトル:海の見える町へ
サブタイトル:一泊二日の小さな旅行記
日付:5月の週末
手順2 相手に向けて文章を書く
テンプレートで文字を入れる場所は、表紙のタイトル・サブタイトル・日付、P2とP3の見出しと短い文章、P4のひとことと旅の記録です。渡す冊子では、次の3つを意識します。
- 一緒にしたことを、事実として書く:どこへ行き、何を見て、何を食べたか。受け取った人が読んで思い出せる書き方にします。
- 気持ちは自分の分だけを書く:ほかの人の気持ちを決めつけて書かないようにします。誰かの言葉を入れたいときは、その人に確認します。
- 内輪の話は、全員が笑えるものだけにする:特定の1人の失敗談などは、本人が嫌がることがあります。
書き直す前:全員大感動の夕日でした!
書き直したあと:日が沈むまで、みんなで海岸にいた。
P4のひとことは、受け取る人に向けた言葉にすると、贈り物らしくなります。
また、みんなで行こう。
一緒に歩いてくれて、ありがとう。
次は、あの坂の上の喫茶店から。
1人ずつ違うひとことにしたいときは、完成したファイルを人数分コピーし、P4のひとことだけを書き換えます。A4面付け版(mini-book-4p_edit_A4-print.pptx)では、P4は1枚目(表面)の左側です。
文字数の目安と書き方は、短い旅の文章を書く方法で説明しています。
手順3 人数分を印刷する
家で印刷する場合は、A4面付け版のmini-book-4p_edit_A4-print.pptxを編集して、PDFに書き出します。A4用紙1枚が1冊分です。
- 試し刷り用見本(
test-print_A4.pdf)で、両面印刷の向きを確かめます。設定は、A4・横向き・両面印刷・フチあり・倍率100%です。A4横の冊子では一般に「短辺とじ」を選びますが、表記や結果はプリンターによって違います。 - 自分の冊子を1冊だけ印刷し、折って、写真・文字・ページの順番を確かめます。誤字や写真の差し替えは、この段階で直します。
- 問題がなければ、人数分を印刷します。多くの場合、印刷の設定で部数を指定できます。1人ずつひとことを変えた場合は、ファイルごとに1部ずつ印刷します。
- 両面印刷ができないプリンターでは、1ページ目を印刷したあと用紙を裏返してセットし直し、2ページ目を印刷します。何枚もまとめて裏返すと向きを間違えやすいので、慣れるまでは1枚ずつ進めます。
印刷の設定と用紙については、4ページ冊子を家で印刷する方法でくわしく説明しています。作り方の全体は、旅行写真を1冊にする|4ページの小さな旅行記の作り方にあります。
手順4 折って仕上げる
- 表面(左P4・右P1)を外側にして置きます。
- A4面付け版では、中央の上下の端に折り位置の目印の短い線が入っています。この線の位置で、半分に折ります。
- 角をそろえてから、折り目をしっかり付けます。
- P1 → P2・P3 → P4 の順に、すべて上向きで読めるかを確かめます。
仕上がりの確認についてこのサイトでは、面付けしたPDFのページの順番までは確認していますが、実際に紙に印刷して折った仕上がりはまだ確認していません。人数分を印刷する前に、必ず1冊で確かめてください。
手順5 渡す・送る
| 渡し方 | 使うもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 会ったときに手渡し | 印刷して折った冊子 | 持ち運ぶ間に折れないよう、クリアファイルなどに挟む |
| 郵送 | 印刷して折った冊子 | 厚紙を添えて封筒に入れる。送料は別にかかる |
| PDFで送る | 書き出したPDF | 送り先を確かめる。グループのトークに送ると、そのグループの全員が見られる |
PDFで送るなら、読む順(P1→P4)に並んだA5版(mini-book-4p_edit_A5.pptx)から書き出すと、画面で読みやすくなります。ただし編集するのは、A5版かA4面付け版のどちらか一方です。
- 紙で渡すのが中心:A4面付け版を編集します。書き出したPDFもそのまま送れますが、ページは折る前の並び(1ページ目:P4・P1/2ページ目:P2・P3)になります。
- PDFで送るのが中心:A5版を編集します。紙にも印刷したい場合は、プリンターやPDF閲覧ソフトの「小冊子印刷」のような機能が使えることがあります(機能の有無と操作は、お使いの機器・ソフトの説明で確認してください)。
渡すときに、ひとこと添えておくと安心です。
この前の旅の写真で、小さな冊子を作りました。写真は、写っている人に確認してから使っています。SNSなどには載せないでもらえると助かります。
テンプレートの利用条件では、完成した作品を、家族・友人・一緒に旅した人に贈ることができます。一方で、テンプレートのファイルそのものを他の人に配ることはできません。渡すのは印刷した冊子か書き出したPDFにして、編集用のPPTXファイルは渡さないようにします。くわしくは利用条件をご覧ください。
載りたくない人がいたときは
「載りたくない」と言われたら、理由を聞き出したり説得したりせず、そのまま受け止めて作り直します。写真の枠を置き換えれば、ほかのページはそのまま使えます。
- その人が写っている写真を、景色・食事・細部の写真に替えます。
- 文章から、その人の名前や、その人についての話を外します。
- 背景に小さく写っているだけの場合も、本人が気にするなら替えます。切り抜いて写らないようにしたときは、仕上がりを本人に見てもらいます。
- 冊子そのものを受け取りたくない人には、無理に渡しません。
全員の了解がそろう前に、PDFを送ったり人数分を印刷したりしないようにします。PDFは、一度送ると相手の手元に残ります。
よくある失敗と対処
- 人数分を印刷してから、誤字や裏面の向きに気づく → 1冊だけ印刷して折り、確かめてから残りを印刷します。
- 完成してから「この写真はやめてほしい」と言われる → 作り始める前に、使う写真を見せて確認します。言われたときは、その写真の枠だけを置き換えます。
- 予約番号や住所が写った写真を入れてしまう → 切符・予約画面・宿の案内が写った写真は、拡大して文字が読めないかを確かめます。
- 郵送の途中で折れ曲がる → 厚紙を添えて、冊子が中で動かない大きさの封筒に入れます。
- 送ったPDFが、ほかの人に転送される → 送るときに、ほかの人に送らないでほしいことを一言添えます。全員の了解がそろってから送ります。
費用のこと
- テンプレートは無料です。
- 家で印刷する場合、人数分と試し刷りの分の用紙代とインク代が別にかかります。金額はプリンターと用紙によって違います。
- 郵送する場合は、送料と封筒代が別にかかります。送料は送り方や大きさ・重さによって違うので、送る前に確かめます。
- 印刷会社や印刷サービスに頼む場合は、その料金と送料が別にかかります。入稿データの形式が指定されることが多く、このテンプレートのファイルをそのまま使えるとは限りません。印刷方法の違いは作品・印刷方法の比較で整理しています。
