全体の流れ
4ページの小さな旅行記は、A4用紙1枚の両面に2ページずつ印刷し、半分に折って作るA5(148×210mm)の冊子です。作業は5つに分かれます。
- 写真を8枚選ぶ
- テンプレートをダウンロードして、編集するファイルを1つ決める
- P1〜P4に写真を入れる
- 文字を書き換える
- PDFに書き出し、試し刷りをしてから印刷して折る
ページの構成は次のとおりです。「1日目・2日目」の区切りはないので、日帰りの旅でも、何日かの旅でも同じ形でまとめられます。
| ページ | 写真 | 文字 |
|---|---|---|
| P1 表紙 | 1枚(少し縦長の大きな枠) | 旅のタイトル・サブタイトル・日付(任意) |
| P2 旅の前半 | 3枚(上:横長3:2、左下:縦長3:4、右下:横長3:2) | 見出し・短い文章 |
| P3 旅の後半 | 3枚(上:横長3:2、左下:横長3:2、右下:縦長3:4) | 見出し・短い文章 |
| P4 最後の1枚 | 1枚(横長) | ひとこと・旅の記録(任意) |
手順1 写真を8枚選ぶ
写真は、表紙に1枚、前半と後半に3枚ずつ、最後に1枚の合計8枚です。候補を撮った順に並べてから、次の順に決めると迷いにくくなります。
- 表紙の1枚:旅をいちばんよく表す写真(行き先がひと目でわかる景色など)
- 最後の1枚:旅の終わりの景色や、もう一度見返したくなる写真
- 縦長の2枚:P2の左下とP3の右下に入る写真
- 残りの4枚:前半と後半に2枚ずつ、時間の順に
縦長の写真がないときは、横長の写真の一部を縦長に切り抜いて使えます。写真が多すぎて決められないときは、写真を選びすぎて進まないときの整理方法で、主役・人物・食事・細部・締めの役に分けて選ぶ方法を説明しています。
出来事を先に並べたいときは、旅の構成メモに入力すると、P1〜P4に分けたメモを作れます。入力した内容は送信・保存されません。
手順2 テンプレートをダウンロードして、編集するファイルを決める
4ページの小さな旅行記テンプレートの一式(ZIP)には、編集用のPPTXが2種類、PDFが3種類、使い方と利用条件を書いたREADMEが入っています。
編集用のファイルは、どちらか一方だけを編集します。2つを並行して直すと、あとで内容が食い違います。
| 作りたいもの | 編集するファイル | スライドの並び |
|---|---|---|
| 家で印刷して、折って冊子にする | mini-book-4p_edit_A4-print.pptx |
A4横・2スライド。1枚目(表面)が左P4・右P1、2枚目(裏面)が左P2・右P3 |
| 画面で見る・PDFで送る・印刷会社に相談する | mini-book-4p_edit_A5.pptx |
A5縦・4スライド。読む順(P1→P4) |
A4面付け版は、印刷して折ると順番がそろうように、ページを並べてあります。A5版を家で冊子の形に印刷したい場合は、プリンターやPDF閲覧ソフトの「小冊子印刷」のような機能が使えることがあります(機能の有無と操作は、お使いの機器・ソフトの説明で確認してください)。
PDFは3種類です。mini-book-4p_view_A5.pdf はレイアウトの確認用、mini-book-4p_print_A4.pdf は面付け済みの空欄版(印刷して写真を貼り、手書きで仕上げることもできます)、test-print_A4.pdf は両面印刷の向きを確かめる試し刷り用見本です。
確認したアプリについてこのサイトで確認したのは LibreOffice Impress 24.2(Linux)だけです(2つの編集用ファイルが開けること、写真と文字がページごとに別々の部品として編集できること、プログラムで差し替えたファイルをPDFに書き出して崩れがないこと)。PowerPoint・Keynote・Googleスライド・Canva・スマートフォンのアプリでは確認しておらず、表示や操作が異なる場合があります。
手順3 P1〜P4に写真を入れる
写真の枠には、淡い青の「写真を置き換える」という画像が入っています。枠の中には「横長の写真(3:2)」のように、向きと比率の目安も書いてあります。
- 写真の枠を選びます。
- アプリの画像を置き換える機能で、自分の写真に替えます。機能の名前はアプリによって異なります(例:「図の変更」「画像を置換」)。
- 写真の縦横の比率が枠と違うときは、引き伸ばさずに、はみ出す部分を切り抜いて(トリミングして)合わせます。人の顔や建物など、残したいものが枠の中に収まるようにします。
- 8つの枠をすべて入れ替えたら、全ページを見て、写真の向きと順番を確かめます。
ページごとのポイントです。
- P1 表紙:枠は幅126mm×高さ140mmで、少し縦長です。横長の写真は左右が切れるので、見せたいものが中央近くにある1枚が合わせやすくなります。
- P2 旅の前半:上の大きな横長の枠に旅の始まりの景色を、下の2つの枠にそのあとの場面を入れます。
- P3 旅の後半:P2と左右が反対の配置で、縦長の枠は右下です。食事や立ち寄った場所、帰る前の時間などを入れます。
- P4 最後の1枚:横長の枠です。最後に残したい写真を置きます。
ページの中の置き場所は、枠の向き(縦長・横長)と大きさに合わせて決めてかまいません。小さな写真を大きな枠に引き伸ばすと、印刷したときにぼやけることがあります。写真の大きさの考え方は、印刷前の写真チェックで説明しています。
手順4 文字を書き換える
文字は、クリックして書き換えます。いらない文字は消してかまいません。各スライドのノート欄に、そのページに入れるものの説明があります。
| 場所 | 書くこと | 文字数の目安 |
|---|---|---|
| P1 旅のタイトル | 行き先や旅の名前 | 1行で16字くらいまで |
| P1 サブタイトル | 旅の形や期間 | 1行で40字弱まで |
| P1 日付(任意) | 月や季節など、残したい範囲で | 1行 |
| P2・P3 見出し | そのページの流れを短く | 10文字前後(1行に入るのは25字くらいまで) |
| P2・P3 文章 | 出来事を2〜3文で | 1行20字くらいで、6行ほどまで |
| P4 ひとこと | 最後に残したい言葉 | 1行25字くらいで、2行まで |
| P4 旅の記録(任意) | 日付・行き先・一緒に行った人など | 4行ほどまで。消してもかまいません |
文字数の目安は、枠の幅と文字の大きさから計算したものです。テンプレートは游明朝・游ゴシックを指定していて、これらのフォントがない環境では別のフォントに置き換わり、改行の位置が変わることがあります。書き換えたあとは、文字が枠からはみ出していないかを確かめてください。P2・P3の文章の枠には、書き方の案内が3行入っています。案内はすべて消してから書きます。
P2・P3の上にある小さな文字「旅の前半」「旅の後半」は、「行き」「午前」などに変えてもかまいません。文章の書き方は、短い旅の文章を書く方法にまとめています。
冊子を人に渡す場合は、旅の記録に住所や予約番号などを書かないようにします。渡す前に確かめることは、旅仲間に渡すミニ冊子の作り方で説明しています。
見本では、10点の素材から8点を使いました
完成見本「海の見える町へ」は、このテンプレートに素材と文章を入れたものです。
素材10点を時間の順に並べ、表紙に1点、前半と後半に3点ずつ、最後に1点を選んでいます。
| ページ | 使った素材 |
|---|---|
| P1 表紙 | 03 港と灯台 |
| P2 旅の前半 | 上:02 車窓の海/左下(縦長):04 坂道の路地/右下:01 出発の朝 |
| P3 旅の後半 | 上:07 夕暮れの海岸/左下:05 港の食堂/右下(縦長):06 喫茶店の窓辺 |
| P4 最後の1枚 | 10 朝の海と自転車 |
使わなかったのは「08 夜の港」と「09 旅のかけら」の2点で、どちらも30秒のショート動画の見本で使っています。
表紙の「03 港と灯台」は横長の素材なので、少し縦長の表紙の枠に合わせて、灯台が中央に残るように左右を切り抜いています。縦長の2つの枠には、縦長の素材(04と06)を入れています。見本の文章は、見出しが10文字前後、文章が3文です。
表紙:海の見える町へ/一泊二日の小さな旅行記/5月の週末
P2の見出し:朝の電車で、海へ
P2の文章:いちばん早い電車で出発。窓の外に海が見えたところで、旅が始まった気がした。駅から港までは、坂の多い路地を歩いた。
P4のひとこと:次は、あの坂の上の喫茶店から。
同じ素材からポスターと動画も作った様子は、同じ旅から3作品で見られます。
手順5 PDFに書き出して、印刷して折る
多くのアプリには、PDFとして書き出す(保存する)機能があります。書き出したPDFを開き、写真の切れ方と文字のはみ出しをもう一度確かめます。
家で印刷する手順です(A4面付け版の場合)。
- 試し刷り用見本(
test-print_A4.pdf)を印刷します。設定は、A4・横向き・両面印刷・フチあり・倍率100%です。 - A4横の冊子の両面印刷では、一般に「短辺とじ」を選びます。ただし表記や結果はプリンターによって違います。
- 試し刷りの紙を、表面(左P4・右P1)が外側になるように中央で折ります。P1 → P2・P3 → P4 の順に、すべて上向きで読めれば設定は正しいです。P2・P3が逆さまなら、とじ方向(長辺/短辺)を切り替えて、もう一度試します。
- 同じ設定で、自分の旅行記のPDFを印刷します。
- 表面が外側になるように、中央で半分に折ります。A4面付け版には、中央の上下の端に、折り位置の目印の短い線が入っています。
両面印刷ができないプリンターでは、1ページ目を印刷したあと、用紙を裏返してセットし直し、2ページ目を印刷します。用紙を入れる向きは機種によって違うので、これも試し刷り用見本で確かめます。用紙は、両面に印刷できるA4の用紙を使います(対応する用紙はプリンターの説明書で確認してください)。
テンプレートは外側に11mmの余白をとっているので、ふちなし印刷は必要ありません。くわしくは4ページ冊子を家で印刷する方法と印刷・飾り方で説明しています。
印刷の仕上がりについてこのサイトでは、面付けしたPDFのページの順番までは確認していますが、実際に紙に印刷して折った仕上がりはまだ確認していません。色・余白・位置はプリンターや用紙、アプリの設定によって変わるので、大切な1冊の前に必ず試し刷りをしてください。
よくある失敗と対処
- A5版とA4面付け版の両方を編集して、内容が食い違う → 最初にどちらか1つに決めます。家で印刷して折るならA4面付け版(
mini-book-4p_edit_A4-print.pptx)です。 - 写真が横や縦に伸びて見える → 比率を保ったまま大きさを合わせ、はみ出した部分を切り抜きます。枠の形に合わせて引き伸ばさないでください。
- 文字が枠からはみ出す、改行の位置が変わる → 游明朝・游ゴシックがない環境では、別のフォントに置き換わります。文章を短くし、PDFに書き出した状態で確かめます。
- 裏面が逆さまに印刷される → 試し刷り用見本で、とじ方向(長辺/短辺)を切り替えて確かめてから本番を印刷します。
- A5版のPDFを印刷したら、1枚の冊子にならない → A5版は読む順(P1→P4)に並んでいるので、そのままではA4用紙1枚の冊子になりません。家で印刷するならA4面付け版を使います。
- 印刷すると端が切れる、位置がずれる → 倍率100%・フチありになっているか、用紙に合わせて拡大・縮小する設定になっていないかを確かめます。
費用のこと
- テンプレートは無料で、ダウンロードに登録は必要ありません。
- 家で印刷する場合、用紙代とインク代が別にかかります。1冊にA4用紙1枚を使い、ほかに試し刷りの分も必要です。金額はプリンターや用紙によって違います。
- 写真用紙やマット紙など、普通紙以外の用紙を使う場合は、その用紙代がかかります。
- 印刷会社や印刷サービスに頼む場合は、その料金と送料が別にかかります。入稿データの形式が指定されることが多く、このテンプレートのファイルをそのまま使えるとは限りません。フォトブックのサービスは、サイズ・ページ数・レイアウトがサービスごとに決まっています。印刷方法の違いは作品・印刷方法の比較で整理しています。
- 有料の編集アプリを使う場合は、その費用も別にかかります。
