印刷前に確認したい写真の解像度・余白・色

旅行記やポスターを印刷する前に、写真の画素数が足りるか、余白と裁ち落とし、画面と紙の色の違いを確かめる方法です。画素数の計算式と、このサイトのテンプレートの枠での計算例、最後のチェック表をまとめました。

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この記事で作れるもの

写真の画素数・余白・色を確かめてから印刷する、旅行記やポスターの印刷用データ。

A4ポスターの見本。港と灯台の写真と、タイトル「海の見える町へ」。
完成見本:港と灯台|A4の旅ポスター

必要なもの

  • 印刷に使う写真(元のファイル)
  • 写真を入れたテンプレート(A4旅ポスター、4ページの小さな旅行記)
  • 写真の画素数(幅×高さのピクセル数)を表示できるアプリや機器
  • 試し刷り用の用紙
  • 電卓(計算式を使う場合)

最初に:結論と進め方

  1. 必要な画素数は「長さ(mm)÷25.4×解像度(ppi)」で計算できます。
  2. 300ppiで計算すると、ポスターの写真の枠(180×205mm)は約2,126×2,421ピクセル、旅行記の表紙の枠(126×140mm)は約1,488×1,654ピクセルです(計算の一例)。
  3. このサイトのテンプレートは周りに11〜15mmの余白があるので、裁ち落とし(塗り足し)は必要ありません。
  4. 画面と紙では色の見え方が違うため、本番の前に試し刷りをします。

必要な画素数を計算する

写真を何mmの大きさで印刷するかが決まれば、必要な画素数(ピクセル数)を計算できます。

計算式画素数(ピクセル)= 長さ(mm)÷ 25.4 × 解像度(ppi)。ppi は、1インチ(25.4mm)の中に並ぶ画素の数です。

どのくらいの解像度があれば十分かは、印刷の方法・用紙・見る距離によって変わり、決まった答えはありません。ここでは300ppiと200ppiで計算した例を示しますが、これは計算の一例で、業界の標準値ではありません。

このサイトのテンプレートの枠で計算すると、次のとおりです。

枠 大きさ(横×縦) 300ppiで計算 200ppiで計算
A4旅ポスターの写真の枠 180×205mm 約2,126×2,421ピクセル 約1,417×1,614ピクセル
4ページの小さな旅行記の表紙の枠(A5) 126×140mm 約1,488×1,654ピクセル 約992×1,102ピクセル

たとえばポスターの枠を300ppiで計算すると、次のようになります。

  • 横:180 ÷ 25.4 × 300 = 2,125.9… → 約2,126ピクセル
  • 縦:205 ÷ 25.4 × 300 = 2,421.2… → 約2,421ピクセル

旅行記の中のページの小さな枠は、必要な画素数も少なくなります。P2右下の横長の枠(62×41.3mm)なら、300ppiで計算しても約732×488ピクセルです。

反対に、手元の写真がその枠で何ppiになるかは「画素数 ÷(長さ(mm)÷ 25.4)」で分かります。横長の写真を縦長のポスターの枠に切り抜くと、写真の高さが枠の高さ(205mm)に合うので、高さで計算します。

横長(4:3)の写真 ポスターの枠に入れたとき
4000×3000ピクセル 3000 ÷(205 ÷ 25.4)≒ 372ppi
2000×1500ピクセル 約186ppi
1200×900ピクセル 約112ppi

写真の画素数を確かめる

  • 多くの写真アプリやパソコンでは、写真の情報(詳細)を表示すると、「4000×3000」のように幅と高さのピクセル数が分かります。表示のしかたは機器やアプリによって異なります。
  • ファイルの容量(MB・KB)は、画素数とは別のものです。容量だけで判断せず、幅×高さのピクセル数を見ます。
  • メッセージアプリやSNSを通して受け取った写真や、画面を撮影した画像(スクリーンショット)は、元の写真より画素数が少ないことがあります。印刷に使うときは、撮った人に元のファイルを送ってもらいます。
  • 写真を切り抜くと、使える画素数はそのぶん減ります。上の表のように、切り抜いたあとに残る部分で計算します。

小さな写真を大きく引き伸ばすと

画素数の少ない写真を大きく印刷すると、1つ1つの画素が引き伸ばされ、輪郭がぼやけたり、ギザギザが見えたりします。アプリで拡大しても、元の写真に写っていない細かい部分が増えるわけではありません。

画素数が足りないときは、次の順に考えます。

  1. 撮った人から、元の大きさのファイルをもらう。
  2. 旅行記の中のページなど、小さな枠に回す。
  3. 同じ場面の、画素数の大きい別の写真にする。
  4. 思い出として多少のぼやけを承知で使う場合は、試し刷りで見え方を確かめる。

余白と裁ち落とし

裁ち落とし(塗り足し)は、印刷したあとで紙を切りそろえるために、仕上がりの線の外側まで写真や色を伸ばしておく部分です。切る位置が少しずれても、端に白い線が出にくくなります。

このサイトのテンプレートは、4ページの小さな旅行記で外側に11mm、A4旅ポスターで写真の上と左右に15mmの余白をとっています。写真も文字も用紙の端まで届かないので、裁ち落としは必要ありません。家庭用プリンターではフチありで印刷でき、ふちなし印刷も必要ありません。

一方、フォトブックや印刷会社では、仕上がりの大きさに紙を切るため、裁ち落としを含めたデータを求められることがあります。例として、TOLOTのフォトブックの案内(2026年9月24日時点の公式ページ)は次のとおりです。

  • ページ用の推奨画像サイズは縦2425×横1748ピクセル以上で、上下左右3mmずつの裁ち落とされる部分を含みます(TOLOT フォトブック 仕様)。
  • 3mm以内の断裁のずれは許容範囲とされ、大切な被写体や文字の周りに十分な余白を設けるよう求めています(TOLOT ヘルプ)。

この推奨サイズを、B6(128×182mm)のページで計算し直すと次のようになります。

  • 裁ち落としを含めた大きさ:横 128+3+3=134mm、縦 182+3+3=188mm
  • 横:1748 ÷(134 ÷ 25.4)≒ 331ppi
  • 縦:2425 ÷(188 ÷ 25.4)≒ 328ppi

つまり、B6のページではおよそ330ppiに当たります(同じ計算をA6(105×148mm)のページで行うと、およそ400ppiです)。なお、TOLOTは1ページに写真1枚を自動で配置する仕組み(レイアウトは変更できない)で、このサイトの4ページ旅行記とはサイズ・ページ数・配置のしかたが違うため、そのまま入稿することはできません。

画面と紙の色の違い

画面は自ら光って色を表示し、紙は周りの光を反射して見えます。そのため同じ写真でも、紙に印刷すると画面より暗く、くすんで見えることがあります。画面を明るく設定していると、その差はさらに大きく感じられます。色の出方は、用紙(光沢・マットなど)やプリンター、インクによっても変わります。

  1. 本番と同じ設定(倍率100%・フチあり)で、本番に使う用紙に1枚印刷します。レイアウトの確認だけなら普通紙でもかまいません。
  2. 飾る場所や読む場所に近い明かりの下で見ます。
  3. 暗すぎるときは、写真の明るさを少しだけ上げて、もう一度印刷します。多くの写真アプリには明るさを調整する機能があります。
  4. 一度に変えるのは1か所にして、何を変えたかをメモしておきます。

印刷サービスでも、色は画面と同じにはなりません。TOLOTは、注文後に内容を変更・キャンセルできないため、事前に1冊注文して仕上がりを確認することを勧めています(2026年9月24日時点の公式ページ)。

印刷前の最終チェック

確認すること 見るところ 足りないとき
写真の画素数 切り抜いたあとの部分で、枠の大きさから計算した画素数と比べる 元のファイルにする・小さな枠に回す・別の写真にする
写真の比率 人や建物が細長く・平たくなっていないか 比率を保って置き直す
大切なものの位置 顔や文字が枠の端に寄りすぎていないか 切り抜く位置をずらす
置き換え忘れ 淡い青の「写真を置き換える」が残っていないか 自分の写真に置き換える
文字 枠からはみ出したり、欠けたりしていないか 文字を短くする
印刷の設定 A4・フチあり・倍率100%(旅行記は両面) 設定し直す
両面の向き 旅行記は test-print_A4.pdf で確かめたか 家で印刷する手順で試し刷りする
色 試し刷りを、飾る場所の明かりで見たか 明るさを少し調整する
用紙 プリンターが対応している用紙か 説明書で確認する

よくある失敗と対処

  • 画面ではきれいなのに、印刷するとぼやけた → 枠の大きさから必要な画素数を計算し、足りなければ元のファイルに替えるか、小さな枠に回します。
  • 印刷した写真が画面より暗い → 試し刷りを飾る場所の明かりで見て、明るさを少しずつ上げます。
  • 端の写真や文字が切れた → 家庭用プリンターではフチあり・倍率100%で印刷します。断裁のある印刷サービスでは、大切なものを端から離します。
  • 送ってもらった写真が小さかった → 撮った人に、元の大きさのファイルを送ってもらいます。
  • 容量(MB)が大きいから大丈夫だと思った → 容量ではなく、幅×高さのピクセル数で確かめます。

費用のこと

試し刷りをすると、その分の用紙とインクの費用が別にかかります。印刷サービスの料金と送料は、サービスごとに違います。たとえばTOLOTのフォトブックは、B6・24ページが500〜600円、B6・64ページが1,000〜1,100円、A6・64ページが500〜600円(税込・表紙のデザインにより異なる)で、送料はゆうメールなら無料、ネコポスは210円です(2026年9月24日時点の公式ページ)。

この記事に関係するサービス(広告)

広告のリンクから申し込みや購入があると、このサイトに紹介料が支払われることがあります。紹介料の有無で記事の内容は変えていません。料金や条件は、必ず各サービスの公式ページで確かめてください。

この記事で使うテンプレート

登録なし・無料。編集アプリや印刷の費用は別にかかります。

出典と確認日

外部サービスの仕様・料金は変わることがあります。利用する前に、必ず公式ページで最新の情報を確認してください。

この記事について

計算式と、テンプレートの枠の寸法(ポスターの写真の枠180×205mm、旅行記の表紙の枠126×140mm、余白11〜15mm)は2026年9月24日に確認しました。TOLOTの仕様は同じ日に公式ページで確認しています。実際の紙への印刷と色の出方は、このサイトではまだ確認していません。

作成:旅あと工房。このサイトで作ったテンプレートと見本の実ファイルを確かめながら書きました。運営者が2026年10月9日に内容を確認しています。

作り方と確認の方針は編集・検証・広告方針をご覧ください。

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