飾りたい1枚を選ぶ
ポスターに使う写真は1枚だけです。候補が多いときは、次の順に絞ると決めやすくなります。
- 1枚だけで、どんな旅だったかが伝わる写真を残します。
- 主役(人・建物・景色の中心)がはっきりしていて、ピントが合っている写真を残します。
- 縦長の枠に切り抜いても、主役が枠の中に残るかを考えます(後の「写真を縦長の枠に切り抜く」で説明します)。
- 同じ場面の写真が何枚かあれば、画素数のいちばん大きいファイルを使います。
A4に大きく印刷するので、小さな写真を引き伸ばすとぼやけて見えます。メッセージアプリなどで受け取った写真は、元のファイルより小さくなっていることがあります。画素数の確かめ方は「印刷前に確認したい写真の解像度・余白・色」、候補の絞り方は写真選びの記事で説明しています。
見本では、旅行記の表紙にも使った素材03「港と灯台」を選びました。
テンプレートを用意する
「A4旅ポスター」の一式(tabiato-travel-poster-a4-v1.0.zip)には、次の3つのファイルが入っています。
| ファイル | 使い方 |
|---|---|
travel-poster_edit_A4.pptx |
編集用(A4縦・1スライド)。写真と文字を差し替えます |
travel-poster_print_A4.pdf |
印刷用PDF(空欄)。レイアウトの確認や、印刷した写真を貼って手書きで仕上げるときに |
README.txt |
使い方・印刷のしかた・利用条件 |
確認したアプリこのサイトで確認したのは、LibreOffice Impress 24.2(Linux)で開けること、写真と文字が別々の部品として編集できること、差し替えてPDFに書き出せることです。PowerPoint・Keynote・Googleスライド・Canva・スマートフォンのアプリでは確認していません。文字は「游明朝」「游ゴシック」を指定しているため、このフォントがない環境では別のフォントに置き換わり、改行の位置が変わることがあります。
写真を縦長の枠に切り抜く
写真の枠は、用紙の上と左右に15mmの白い余白をとった、幅180×高さ205mm(おおよそ7:8の縦長)です。白い余白と深い青の文字で写真を主役にするデザインで、余白はフチありで印刷しても写真が切れないための余裕にもなります。
- 写真の枠(淡い青の「写真を置き換える」という画像)を選びます。
- アプリの「画像を置き換える」機能で、自分の写真に替えます。機能の名前はアプリによって異なります(例:「図の変更」「画像を置換」)。
- 写真と枠の比率が違うときは、引き伸ばさずに、はみ出す部分を切り抜いて(トリミングして)合わせます。
- 主役が枠の中に残るように、切り抜く範囲をずらします。
- 丸いものや人の顔が、細長く・平たくなっていないかを確かめます。
横長の写真をこの枠に入れると、左右が大きく切り落とされます。写真の比率ごとに、枠に残る範囲を計算すると次のとおりです。
| 写真の比率 | 枠に残る範囲(計算) |
|---|---|
| 横長 4:3 | 幅の約66%(左右あわせて約3分の1を切る) |
| 横長 3:2 | 幅の約59% |
| 横長 16:9 | 幅の約49%(約半分を切る) |
| 縦長 3:4 | 高さの約85%(上下を少し切る) |
見本では、横長(4:3)の素材03「港と灯台」を使いました。灯台が写真の中央より少し右にあるため、切り抜く範囲も右に寄せ、灯台と水面の映り込みが枠の中央に来るようにしています。そのぶん左側を多めに切り落としたので、左に並んだ漁船は一部が枠の外に出ています。
主役を残すと、何かが枠の外に出ます。何を残すかを先に決めておくと迷いません。主役が写真の端にあって、どう切り抜いても入りきらないときは、別の写真を選び直すのも一つの方法です。
文字は写真の下の余白に置く
写真の下の白い余白に、「旅のタイトル」「日付(任意)」「写真に添える、ひとこと(任意)」の3つの文字が入っています。文字を選んで書き換え、使わない欄は消してかまいません。
- タイトルは、1行に収まる短さにします。2行になると、下の日付と重なることがあります。
- 日付は、「5月の週末」のような書き方でもかまいません。
- ひとことの欄は、2行ほどが入る高さです。
文字を写真の上に重ねないのは、写真の明るい部分と暗い部分で文字が読みにくくなり、写真の一部も隠れてしまうからです。余白に置けば、写真はそのまま残り、文字もはっきり読めます。見本では、次のように書きました。
タイトル:海の見える町へ
日付:5月の週末|港と灯台
ひとこと:夕方の港が、いちばん好きな景色だった。
ひとことの考え方は短い文章の書き方の記事で説明しています。「文章づくりのプロンプト」には、ポスターのひとことを考えるためのプロンプトもあります(自分で外部のAIサービスに貼り付けて使うもので、このサイトはAIと連携していません)。書き換えたら、文字が枠からはみ出したり、途中で切れたりしていないかを確かめます。
A4のPDFに書き出す
- 写真と文字を入れ終えたら、PDFとして書き出します。多くのアプリにPDFを書き出す機能があります(機能の名前はアプリによって異なります)。
- 書き出したPDFを開き、A4縦・1ページになっているかを確かめます。
- 淡い青の「写真を置き換える」が残っていないか、写真が引き伸ばされていないか、文字が欠けていないかを見ます。
見本は、このテンプレートに素材画像と文章を差し込み、LibreOffice Impress 24.2 でPDFに書き出したものです。
A4・フチあり・倍率100%で印刷する
家庭用プリンターでは、次の設定で印刷します。設定の名前は、プリンターやアプリによって異なります。
| 設定 | 選ぶもの |
|---|---|
| 用紙サイズ・向き | A4・縦 |
| 余白 | フチあり(ふちなし印刷は必要ありません) |
| 倍率 | 100%(用紙に合わせた拡大・縮小をしない) |
| 用紙の種類 | 写真用紙やマット紙など、プリンターが対応している用紙(説明書で確認) |
ふちなし印刷は、機種によっては用紙の端まで印刷するために少し拡大するので、端が切れることがあります。倍率が100%でないと、余白の幅や文字の大きさが変わります。
本番の用紙の前に、普通紙で1枚試し刷りをすると安心です。印刷した写真の幅を定規で測って180mm前後なら、倍率は変わっていません。紙に印刷した色は、画面より暗く見えることがあります。
写真プリントなどの印刷サービスを使う場合は、PDFを受け付けるか、どのサイズで仕上がるかをサービスごとに確認します。用紙の比率が写真と違うと、端が切れることがあります。印刷方法の違いは「印刷・飾り方」と「作品・印刷方法の比較」にまとめています。
額に入れて飾る
- 額が「A4」に対応しているかを、商品の表示で確かめます。
- マット(台紙)付きの額では、見える範囲(マットの窓)が用紙より小さくなることがあります。窓の寸法を確かめます。
- 印刷したものを額に当てて、写真と文字が隠れないかを見てから入れます。
テンプレートの写真は、用紙の上と左右の端から15mm内側にあります。マットの窓が用紙の中央にある場合、写真と文字がすべて見えるのは、窓がおよそ幅180mm×高さ267mm以上のときです(210−15×2=180、297−15×2=267)。これより小さい窓では写真の端が隠れるので、窓の大きい額にするか、マットを外せる額なら外して使います。額に入れた仕上がりは、このサイトではまだ確認していません。
よくある失敗と対処
- 写真が横や縦に伸びて、建物や人の形が変わった → 縦横の比率を保ったまま置き換え直し、枠からはみ出す部分を切り抜きます。
- 主役が枠の端で切れた → 切り抜く範囲をずらして、主役を枠の中央近くに置きます。入りきらないときは写真を選び直します。
- 印刷すると写真がぼやけた → 小さな写真を引き伸ばしている可能性があります。元の大きさのファイルに替えるか、画素数の大きい写真を選びます。
- 余白が広すぎる・端が切れた → 倍率が100%でないか、ふちなし印刷になっている可能性があります。フチあり・倍率100%で印刷し直します。
- タイトルが2行になって日付と重なった → 文字数が多いか、フォントが置き換わった可能性があります。タイトルを短くします。
- 額に入れたら写真の端が隠れた → マットの窓が小さすぎます。窓の大きい額にするか、マットを外して使います。
費用のこと
テンプレートは無料です。家庭用プリンターで印刷する場合は、用紙(写真用紙・マット紙など)とインクの費用が別にかかり、試し刷りの分も必要です。印刷サービスを使う場合は印刷料金と、受け取り方によっては送料が、飾る場合は額の代金が別にかかります。料金はサービスや商品ごとに違うため、それぞれの公式の案内で確認してください。
