構成シートを用意する
「30秒ショート動画 構成シート」は、どの写真を何秒見せて、どんな字幕を入れるかを、編集を始める前に決めるための表です。特定の動画編集アプリのプロジェクトファイルではないので、決めた内容は自分でアプリに入力します。一式は tabiato-short-video-plan-v1.0.zip でダウンロードできます。
| ファイル | 使い方 |
|---|---|
short-video-plan_30s.csv |
空欄のシート。表計算ソフトで開いて記入します |
short-video-plan_30s_example.csv |
記入例。見本動画で実際に使った構成です |
short-video-plan_30s.pdf |
A4横。印刷して鉛筆で書き込めます |
subtitles_30s.txt |
字幕の下書き。秒数ごとの「(字幕)」を書き換えます |
subtitles_30s.srt |
字幕ファイル(SRT形式)の見本。空欄版と同じ時間配分です |
CSVは「番号」「開始(秒)」「終了(秒)」「長さ(秒)」「種類」「使う写真・動画」「字幕」「動き」「切り替え」「メモ」の10列で、UTF-8(BOM付き)で保存しています。表計算ソフトで文字化けするときは、文字コードに「UTF-8」を指定して読み込みます。Excel・Numbers・Googleスプレッドシートでの表示は確認していません。
時間の配分を決める
シートの時間配分は次のとおりです。1枚の写真を4秒ずつ見せます。曲や内容に合わせて、秒数は変えてかまいません。
| 番号 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 0〜3秒 | タイトル(背景の写真と旅のタイトル) |
| 2〜7 | 3〜27秒 | 写真1〜6(各4秒) |
| 8 | 27〜30秒 | 最後のひとこと(最後の写真) |
写真を6枚選んで並べる
- 候補の写真を、撮った時間の順に並べます。
- 6枚に絞ります。遠くの景色と、食事や小物などの近くのものを混ぜると、似た写真が続きません。
- タイトルの背景にする写真と、最後の写真を決めます(同じ写真を使ってもかまいません)。
- シートの「使う写真・動画」の欄に、ファイル名や番号をメモします。PDFの「場面」の枠には、写真の様子を小さく描けます。
見本では、素材09「旅のかけら」をタイトルに、02「車窓の海」→04「坂道の路地」→05「港の食堂」→07「夕暮れの海岸」→08「夜の港」→10「朝の海と自転車」を旅の時間の順に並べ、最後に03「港と灯台」を置きました。写真の絞り方は写真選びの記事も参考にしてください。
字幕を書く
字幕は、1枚15〜20文字くらいまでにすると読みやすくなります(このテンプレートでの目安)。写真は4秒で次へ進むので、長い字幕は読み切れないことがあります。
- 写っているものの説明より、時間や気持ちを短く添えます。
- 1つの場面に、字幕は1つにします。
- 地名や人の名前を入れるかは、見せる相手を考えて決めます。
見本では、写真1〜6と最後のひとことの字幕を、どれも10文字以内にしました。
タイトル:海の見える町へ(一泊二日の記録)
写真1〜6:窓の外に、海/坂道をくだって/港の食堂でお昼/日が沈むまで/夜の港/翌朝、もう一度だけ
最後のひとこと:また、この港まで。
字幕は、CSVの「字幕」の列か subtitles_30s.txt に書きます。セルの先頭が「=」「+」「-」「@」だと、表計算ソフトが数式として扱うことがあるので、その記号で始めたいときは、先頭に半角のアポストロフィ(')を付けます。
SRT形式の字幕ファイルを読み込める編集アプリなら、subtitles_30s.srt の「(字幕)」の行を書き換えて使える場合があります。番号と時間の行はそのまま残します。読み込めるかどうかはアプリによって異なり、このサイトでは確認していません。
言葉の選び方は短い文章の書き方の記事で説明しています。「旅の構成メモ」では、入力した出来事から30秒動画の構成メモを作れます(入力内容は送信・保存されません)。
縦長の画面に横長の写真を入れる
縦9:16の画面に横長の写真を入れる方法は、大きく2つあります。
| 見せ方 | よいところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 中央を切り抜いて、画面いっぱいに見せる | 写真が大きく見える | 横長4:3の写真では幅の約42%、3:2では約38%しか残らない(計算) |
| 余白をつけて、写真全体を見せる | 景色の端まで見せられる。余白に字幕を置ける | 写真は画面の中で小さくなる |
見本では、写真1〜6の場面に紙色の余白をつけて、写真全体を見せました。横長の写真は画面の幅より少し小さく置き、字幕は写真の下の余白に、旅のタイトルと「1 / 6」のような番号は上の余白に小さく入れています。タイトルと最後の場面だけは画面いっぱいに切り抜き、最後の場面はポスターと同じく灯台が残る位置で切り抜きました。
どちらの方法でも、写真を縦に引き伸ばして画面を埋めるのは避けます。字幕は画面の端から離して置くと、SNSの画面表示と重なりにくくなります。
動きと切り替えをつける
多くの動画編集アプリには、写真をゆっくり拡大したり動かしたりする機能と、場面を切り替える効果があります(機能の名前はアプリによって異なります)。
- 動き:見本は「ゆっくり拡大」を基本に、縦長の坂道の写真は「ゆっくり上へ」、夕暮れの海岸は「ゆっくり横へ」動かしました。
- 切り替え:見本はすべて0.5秒のフェードです。紺色の画面から始まり、最後は紺色へ暗転します。
- 効果の種類を増やしすぎないほうが、写真そのものに目が向きます。
切り替えを入れると、アプリによっては前後の場面が重なる分、全体の長さが変わることがあります。
書き出して確かめる
- 縦9:16(例:1080×1920)で、MP4など共有先が受け付ける形式に書き出します。
- 最初から最後まで再生して、長さが30秒前後か、字幕が読み切れて画面の端で切れていないかを確かめます。
- 写真が引き伸ばされていないか、「(字幕)」などの仮の文字が残っていないかを見ます。
見本動画は、1080×1920・30秒・MP4(H.264)で、音声はありません。構成シートの記入例どおりに、制作スクリプト(Python・FFmpeg)で書き出したもので、動画編集アプリは使っていません。順番・秒数・余白・字幕の考え方は、アプリで作る場合も同じです。
共有する前に
音楽を付ける場合は、見せ方(家族に送る・公開する)に合った利用条件かを確認します。写っている人の了解や、チケット・予約画面などの個人情報も見直します。詳しくは「旅の動画を共有する前の音楽・写真・個人情報チェック」にまとめています。
よくある失敗と対処
- 字幕を読み切る前に次の写真になる → 15〜20文字くらいまでに短くします。どうしても長くなる場面は、その写真の秒数を延ばし、別の場面を短くします。
- 画面いっぱいにしたら、主役が切れた → 切り抜く位置をずらすか、余白をつけて写真全体を見せます。
- 写真が縦に伸びた → 縦横の比率を保って置き直します。
- 書き出したら30秒からずれた → 切り替えの重なりと、各場面の長さを見直します。
- CSVが文字化けした → 文字コードに「UTF-8」を指定して読み込みます。印刷したPDFや、字幕の下書き(TXT)に書く方法もあります。
費用のこと
構成シートは無料です。動画編集アプリには、無料で使えるものと、有料の機能やプランがあるものがあります。音楽を付ける場合は、音源によって購入や利用料が必要なことがあります。どちらも、使う前にそれぞれの公式の案内で確認してください。
